生理を遅らせるための【移動用ピル】について
「イベントや旅行の予定があって、どうしてもその日は生理を避けたい」
そんな時に役立つのが、生理を遅らせたり、移動させたりすることのできる移動用ピルです。
移動用ピルは低用量ピルとは種類と、働きが変わります。
低用量ピルは、主に避妊目的で使われるピルで、避妊効果の他に、生理痛の緩和や月経不順の改善などの効果があります。
一方、移動用ピルは、生理を遅らせるために使用されるピルで、避妊目的ではありません。
移動用ピルのメカニズムは、プロゲステロンという女性ホルモンを含むピルを飲むことで、子宮内膜の成長を遅らせ、生理を遅らせるというものです。
月経が来ると予想される日の約5日前からピルの内服を始めて、月経を避けたい日まで内服を継続します。
ピルを内服している間は月経が来ませんが、内服を終えてから2~3日で月経が来ます。
移動用ピルには、プラノバール(中用量ピル:エスロトゲンとプロゲステロン)や、ノアルテン(ミニピル:黄体ホルモン単剤。黄体ホルモンの量は中用量)があります。
なお、移動用ピルは、避妊目的ではなく、生理を遅らせるために使用されるものです。また、移動用ピルを使用する場合でも、必ず医師の指示に従い、正しく服用することが重要です。